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浦島茂世
美術ライター
内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙
24/6/11(火)~24/8/25(日)
国立西洋美術館
上野では現在ふたつの「内藤」展が開催されておりまして、どちらも必見の展覧会。国立西洋美術館の「内藤」展は、筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授の内藤裕史氏がコレクションし、西美に一括で寄贈した写本零葉(本から切り離された一枚一枚の紙葉)の展覧会。 写本とは、活版印刷が発明される前、人々が莫大な時間と労力をかけて、人の手でテキストを筆写した時代の本のこと。華やかな装飾が細部まで施され、ときには落書き、時には謎の生物が書き込まれていて、ずっと見ていたくなるほど。単眼鏡を持っていくとより楽しめるはず。
24/8/20(火)