劇団四季のファミリーミュージカルが、この夏も各地で公演をおこなっています。 まず、昨年9月から全国を旅してきた『エルコスの祈り』が、8月14日の所沢公演、15日の川越公演で、いよいよ千秋楽を迎えます。徹底した管理教育の下で、夢や個性を奪われていた子どもたちのところにやってきた人間型ロボット、通称エルコスが、子どもたちの心を開き、笑顔を取り戻させるという物語は、1984年にニッセイ名作劇場で『エルリック・コスモスの239時間』として初演されて以来、40年間、全国の子どもたちに愛されてきました。観逃がした人には、8月23日から10月31日まで、劇団四季ライブチャンネル、U-NEXT、Rakuten TVでオンデマンド配信もあります。 そして、東京・浜松町の自由劇場では、『ふたりのロッテ』が8月25日まで上演中です。原作はエーリッヒ・ケストナーの児童文学で、1971年、ニッセイ名作劇場で初演。指揮者の父親とウィーンで暮らす活発な女の子ルイーゼと、雑誌記者をしている母親とミュンヘンに住むおとなしい女の子ロッテが、夏休みに「子供の家」で出会い、お互いそっくりなことに驚きます。実は別々に引き取られた双子の姉妹で、それに気づいたふたりは、親子4人で暮らすためにある計画を立てますが……。9月21日からは14都市を巡る全国公演も始まります。 関東ではありませんが、町ネズミのガンバが、イタチの一族に襲われた島ネズミたちを救うために、仲間と共に戦いを挑む『ガンバの大冒険』は、8月16、17、18日に札幌、24日に美幌町、9月4日に旭川、7日に音更町と、北海道で公演予定です。 どの作品も、親子や家族連れで観劇すれば、夏休みのいい思い出になりそうですね。

24/8/14(水)