“フランクフルト放送響が来日、「展覧会の絵」ほか”
ドイツの名門、フランクフルト放送交響楽団。現在の正式名称は「hr(ヘッセン放送協会のこと)交響楽団」だが、日本では解り難いので、70年代の名称だった「フランクフルト放送交響楽団」をそのまま使用している。かつてはエリアフ・インバルも首席指揮者を務めていたこともある。
現在の首席指揮者は、2021年に就任したフランス系のアラン・アルティノグル(アルティノグリュ)で、今回は彼が一緒に来る。この人はもともとオペラが得意で、筆者も数年前にザルツブルクで彼の指揮する『ドン・ジョヴァンニ』や、METでの上演録画の『ウェルテル』を聴いたことがあるが、歯切れがよく、盛り上げ方も巧い、好感の持てる指揮者だ。まだ48歳である。
今回演奏するのは、マーラーの交響曲第5番、ムソルグスキー~ラヴェルの「展覧会の絵」、ベートーヴェンの「皇帝」、ブラームスのヴァイオリン協奏曲など。ピアノのブルース・リウ、ヴァイオリンの庄司紗矢香も協演するという賑やかさだ。
※10月15日(火)、21日(月)サントリーホール
10月16日(水)ザ・シンフォニーホール
10月18日(金)愛知県芸術劇場
10月19日(土)所沢市民文化センター
10月20日(日)横浜みなとみらいホール