我が青春時代、1980年代にムジカ・アンティカ・ケルンのチェンバロ奏者として鮮烈な演奏を繰り広げていたA・シュタイアー。フォルテピアノも当時から積極的に演奏してきた。
トッパンホールでのシュタイアープロジェクトも14回目となる。「最もドイツ的で知性と感性の豊かさに満ちた奏者」が今回ソロで演奏するのは、彼がとりわけ愛するC・P・E・バッハのソナタと幻想曲、さらにモーツァルトのソナタ、ハイドンの変奏曲、ベートーヴェンのバガテル。
使用楽器は1820年製のJ・G・グレーバーのオリジナルのフォルテピアノだ。繊細で軽やかな音色が繋がり重なると何とも言えぬ味わい。精緻で彫りの深い音楽が見事に紡ぎだされるはず。