先日、インタビューした俳優の方がこうおっしゃったのです。
「映画館で『ピンポン』を観て、日本映画が新しい次元になったと思った」
ここで改めてみなさんと確認したいのです。2002年、『ピンポン』はとにかく“新しい”映画だったと。
原作は松本大洋、脚色は『GO』の脚本で注目を集めたばかりの宮藤官九郎、監督はVFX畑出身で本作がデビュー作となる曽利文彦。
そしてキャストは窪塚洋介、ARATA(井浦新)、中村獅童、サム・リー、大倉孝二、さらには染谷将太もいる!
キャストもスタッフも若い。22年前に“これから”の才能が集まって映画をつくった。その“これから”感が卓球に打ち込む若者たちのドラマと見事にシンクロしているのです。
せっかくのデジタル版劇場上映。単なるノスタルジーではなく“どんな時代にも若くて尖っている才能がいる”という観点でお楽しみください。
鑑賞後は、天才・湯浅政明監督が手がけた『ピンポン THE ANIMATION』もぜひ!