東京フィルハーモニー交響楽団の2月定期(2月24日、25日、26日:オーチャードホール他)とともに、ベートーヴェンの名作、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲がこの公演でも演奏されるのは嬉しい限り。ここでの演奏は、ライネッケ編曲によるピアノ三重奏版だ。
昨年生誕200年を迎えたライネッケ(1824-1910)は、ドイツ・ロマン派の作曲家・ピアニスト・指揮者・教育者にして、メンデルスゾーンやシューマンに師事した当時の重要人物だ。今は殆ど耳にすることがない彼の手腕を、ベートーヴェンの編曲作品において体験する貴重な機会がここにある。しかも演奏するのは日本を代表する若手のホープ3人なのだから楽しみだ。
カップリングされる、チャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出に」にも期待したい。