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BOYSぴあSelection 第59回 森愁斗

森愁斗「自分を芸能人だとは思っていない。普通の人間です」

全1回

特集

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まだあどけなさの残る顔立ちに反して、考え方はいい意味で大人。浮かれず、舞い上がらず、自分を俯瞰し、やりたいことに向かって前に進む。

森愁斗は、そんな明晰な理知と多彩な才能を備えた男の子だ。

ダンスボーカルグループ・BUDDiiS、兄弟インフルエンサー「もーりーしゅーと」という2つのフィールドを駆使しながら、現在はTBS系火曜ドラマ『君の花になる』で俳優業にも進出。崖っぷちのボーイズグループ・8LOOM(ブルーム)の一員・桧山竜星(ひやま・りゅうせい)を演じている。

ネクストブレイクスターの1人に名を連ねながらも、本人はあくまで冷静。「芸能という仕事をしている普通の人間」と自身を捉えている。

肩書きや年齢に縛られず、ありのままの自分を大切にし続ける。低温そうに見えて、芯は熱い。そこに今、森愁斗が多くの人を惹きつけてやまない理由を見た──。

── ドラマの中で8LOOMは寮生活を行っていますが、愁斗くん自身は寮生活をしてみたいですか。

してみたいですね。寮のセットがめちゃめちゃリアルで。生活感があるというか、本当に散らかっていたりするんですよ。最初にセットに入ったとき、「すげえ、こんなのつくれるんだ!」ってビックリして。本当に自分たちが暮らしていたかのような雰囲気でした。

── 共同生活をしたら、生活ルールは気になる派ですか。

いや、そこまで気にならないです。でも、結構音とか敏感なので、寝るときにテレビの音とか聞こえると、その音ばっかり入ってきて寝られなくなっちゃうかも…。

── じゃあドアの開け閉め音とかも。

そうですね。気になっちゃうかもしれないですね。

── 便座の上げ下げとかも…。

気になります。僕、ちゃんと下げるんで(笑)。まあ、でも、仮に上がっていたとしても、わざわざそれを人に言ったりはしないです。自分で、そっと下げます(笑)。

── 8LOOMのメンバーでリアルに共同生活をするなら誰がいいですか。

うわあ。誰だろうなあ。綱(啓永)くんとか?

── その理由は?

人との距離が結構近いんですよね。だから、気を遣わずに過ごせそう。オーディションのときから綱くんとは同じグループだったんですけど、めちゃめちゃ場を回してくれて。今も変わらず、グループを盛り上げてくれるので、すごいありがたい存在です。

── みんなで家事を分担するとしたら、愁斗くんは何担当ですか?

何だろうな〜。何もできないっすよ。

── 料理は?

しないですね。実家なんで。

── 掃除は?

苦手ですね。片付けるのが苦手で、すぐ散らかっちゃいます。掃除はやる気が入ったときに一気にやりたい派。定期的には無理ですね。

── じゃあ、洗濯とか?

洗濯なら機械に放り込んだら、あとは干すだけですよね。だったら、できるかもしれない。洗濯物を畳むのは苦じゃないです。シワが入るのが嫌なんですよ。だから、家でも自分でやるときはちゃんと綺麗に畳むし、アイロンをかけたりもします。あ、じゃあ、洗濯担当にしておきます。

── 8LOOMには「メン花」がありますが、お花は好きですか。

好きですね。いい香りがしますし、街中で花が咲いてると、つい撮っちゃったりします。

── 好きな花は?

ひまわりですかね。すごいパワーを感じるじゃないですか。太陽に向かって咲いているのを見ると、すごいなって思います。

森愁斗が演じていると見えたらダメ。いい意味で演技で裏切りたい

── 俳優業は初挑戦。そもそもですが、昔からよくドラマは観ていましたか。

演技のお仕事をするようになってから「普段何観るの?」と聞かれるんですけど、そのときに困っちゃうぐらいあんまり観てなくて…。本当は勉強しないといけないんですけどね。ドラマの仕事を始めてからより忙しくなってなかなか時間がとれなくて…。どこかでそういうインプットの時間もほしいですね。

── クランクインの日はどんな気持ちでしたか。

不安でした。自分がどう演じていいのか、本当にこれで合ってるのかわかんないままだったんですけど、いざメンバーと実際に演技してみたら、自分が思ってる以上に、みんな引き出しが豊富で。このキャラクターだったらこう来るだろうなと予想していたのとまったく違う反応が返ってきたり、いろんな発見があって面白かったです。自分自身も竜星だったらこう動くかなとか、他のメンバーが喋ってるときに竜星だったらどうしてるかなとか、考えもより深まって。みんなと一緒に演技をすることで、やりやすさもありつつ、もっと勉強しないとなという気持ちになりました。

── 最初の台詞は何だったか覚えていますか。

え〜、何だろう、覚えてないです(笑)。確かしょっぱなの方で寝てましたね。竜星の役柄が、ねぼすけなんで。本当に自由人なんだなっていうのを改めて感じたのは覚えています。

── 自由人なんですね。

結構自由です。だから、僕もわりと自然体でいられるといいますか。監督からも細かい部分で「もっとここはこういう感じで」と言ってもらうことはありますけど、大枠の部分は特に何も言われていないので、自分の思ったままにやらせてもらっています。

── 今回はお芝居だけでなく、歌やダンスといったパフォーマンスもあります。このあたりはBUDDiiSでやってきたことを活かせるポイントのように思えますが、いかがですか。

(取材時は)まだ歌やダンスのシーンを撮ってないので何とも言えないですけど、でも今言った通り竜星が普段は自由なキャラクターなんで、パフォーマスの面ではビシッと決めて、そのギャップで観ているみなさんを惹きつけられたらいいなとは考えています。

── やっぱりBUDDiiSのSHOOTとはまた違うパフォーマンスになりそうですか。

またちょっと変えたいですね。普段から僕のことを見てくれてる方からすると、どうしても森愁斗が演じている竜星というふうに見えちゃうと思うんですけど、そこのフィルターを破りたい。ちゃんと竜星になりきっているって思わせないとダメだなって。いい意味で演技で裏切らないと、みんな見てくれないだろうなと思うので、そこはこれからじっくり考えて挑戦していきたいです。

僕は意外と努力派で、お兄ちゃんが感覚派なんです

── お兄さんの森英寿さんは今回のドラマ出演に何と言ってましたか。

ビックリしてましたね。でも、「受かりそうだと思ってた」って言われて。実際、僕も表には出していないですけど、いけるんじゃないかなっていう直感はあったんですよ。だから、結果が出るまでの間、よく2人で「いけそうだね」みたいな話はしていて。そしたら、本当に合格できたんで、予知じゃないですけど、そういうのは結構多いんです。

── 家でお兄さんと台詞の練習とかしたりしますか。

お兄ちゃんとはしないっすね(笑)。というか、お兄ちゃんがそこまで演技に興味がないんですよ。僕もそうなんですけど、基本的に興味のないことはあんまりやらないタイプなので。練習は家で1人でやってます。ただ、現場で生まれたものの方が大事かなと思うので、そこまで固めていかない方がいいのかなって。台詞を覚えて、大体の雰囲気を掴んだら、あとは現場で試すっていう感じです。

── 愁斗くんってお兄ちゃんと仲が良いですけど、あんまり性格は似てないですよね。

似てないですね。

── 逆に、どこか似ているところってありますか。

…好きな食べ物とか?(笑)。冷凍のパインか何かに2人でハマった時期があって。2人して近所のコンビニに1日に1回は買いに行ってたんですね。そしたら、どんどん減っていくじゃないですか。そのコンビニの在庫がなくなっちゃうくらい、僕ら2人で延々ずっと同じものを食べていたこととかあります。

── お兄さんのどんなところをリスペクトしていますか。

僕は意外と努力派で、お兄ちゃんが感覚派なんです。何でもさらっとこなしちゃう人なんで、そこはすごいなと思いつつ、僕は僕なりに積み重ねて頑張っています。

── 「もーりーしゅーと」のYouTubeでTikTok人気曲メドレーを歌ってたじゃないですか。曲のつなぎ方がスムーズで思わず聴き入ってしまいました。

あれはもう全部お兄ちゃんですね。僕はお兄ちゃんのアイデアに忠実に歌ってるだけなんで。そういうところのセンスはやっぱりありますよね。

── 兄弟喧嘩はしない?

稀にしますけど、滅多にしないです。

── 何でそんなに仲が良いんですか。

わからないです。でも、家族全員仲いいんですよね。僕がデビューしたときも、家族みんなで観に来てくれたりして。ちっちゃいときからみんな仲がいいんで、それが自然っていう感じなんです。

── 愁斗くんは顔はご両親のどちら似ですか。

僕はお母さん似です。

── ということはお兄さんはお父さん似?

わりと。でもどっちも似てますね。

── 性格はどうでしょう。

完全にお母さんですね。僕とお母さん、お父さんとお兄ちゃんと弟っていうふうにうちの家は分かれていて。弟も癖ありは癖ありなんですよね。まあ、みんな変わってます、3兄弟。

── 家族が揃ったときはどんな感じですか。

うるさいっす(笑)。リビングとかでずっとふざけてますね。

年齢に縛られず、自分が今やりたいことをやっていきたい

── BUDDiiSとしてデビューして2年が経ちました。芸能人になったと感じるのはどんなときですか。

ないです。お仕事がこういうお仕事なだけで、特別自分が芸能人って思うことはないし、みんなと別に変わらない普通の人間だし。今の風潮的に、表に立つ人を叩くみたいなのがあるけど、あれがめちゃめちゃ嫌いです、僕は。叩いてる人もね、みんな悩みがあって生きてるのかもしれないし、それぞれいろいろ思うことがあるのかもしれないけど、同じように僕らも普通に悩みながら生きている1人の人間で、何も変わらないのになと思います。

── 他の人が何か物を売ったりつくったりする仕事をしているのと同じように、芸能というお仕事をしているだけの、普通の人間だと。

そうですね。確かに目立つし、応援してくれる人がたくさんいるという意味では特殊なところはあるのかもしれないですけど、実際、僕は普通に生活しているだけなので。

── なるほど。有名人を見ても、特に「芸能人になったんだ〜」とは思わない?

思わないですね。お父さんとかお母さんにも、「芸能人の人とか実際会ってみてどうなの?」と聞かれるんですけど、毎回「見た目通りの素敵な方だよ」と言ってます。もし自分が街中をぶらぶらしているときにバッタリ会ったら、そっちの方が驚くかもしれないですけど。現場に行って会う以上は僕も仕事として行ってるので、そこに対して特別なものは何もなくて、普通の人として、いい意味で対等にお仕事をしているという感覚です。

── すごく地に足がついた考え方でいいなと思います。ちなみに、もしファンのみなさんが愁斗くんを街で見かけたら、どうしてほしいですか。

声をかけてもらって大丈夫です。どちらかと言うと、無理に気を遣って声をかけないで、ずっとついてこられてしまう方が困るので…。写真とかは撮ることはできないですけど、声をかけてもらったらうれしいですし、そのとき、その場でしか会えない人だと思うので、そういう時間を過ごせたらお互いうれしいと思うんですよね。だから、そこは全然気を遣わずに声をかけてください。

── では最後に、今年で20歳になりましたが、20歳になったらしたいことは?

ないです。僕、本当に年齢というのを気にしてなくて。20歳になったからあれをしようとか、10代のうちにこれをしとこうっていう考えが全然ないんです。19歳とか20歳とか30歳とか関係なしに、今できることはたくさんあるし、年齢に縛られて縮こまりたくないなっていう。せっかくのチャンスを逃したら嫌なんで、いくつになっても自分が今したいと思うことに挑戦し続ける人でありたいです。

── じゃあ、お酒を飲んでみたいということもなく。

そうですね。うちはお父さんとかもお母さんも飲まないので、全然コーラでいいです。

── 今日お話を聞いてみて、すごく落ち着いた考え方をしているんだなって思いました。

いくつになっても、ひとりの人としては変わらない。そこは大事にしたいなって思います。自分の行動を年齢とか立場とかで決めつけたくないんです。そのときやりたいことがあったらやる。そうやってこれからも生きていたいですね。

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撮影/友野雄、取材・文/横川良明、ヘアメイク/小原梨奈、スタイリング/井上亮(PUNCH)、衣装協力/ONEWILL