藤田嗣治 心の旅路をたどる―手紙と手しごとを手がかりに
23/12/16(土)~24/2/25(日)
アサヒグループ大山崎山荘美術館
明治の日本から単身渡欧し、エコール・ド・パリの代表的な画家として活躍した藤田嗣治つぐはる(レオナール・フジタ、1886-1968)。日本画の技法を油彩画に融合させて編み出した独自の画風で「乳白色の肌」と絶賛された裸婦や猫の主題は人気を博し、また彼自身の個性的な風貌や言動でも一世を風靡した。第二次世界大戦中の日本では作戦記録画の制作にも関わりますが、戦後は日本画壇と縁を絶ってフランスへ帰化、カトリックに改宗して、彼の地に骨を埋めた。
数奇な人生を歩んだ藤田だが、その名声と本人による巧みな印象操作によって、彼の人となりやその時々の心もちは、いまだ謎に包まれたままだ。本展では、藤田が親しい人々に送った手紙や、生涯を通じて作りつづけた「手しごと」ともいうべき木工細工、妻のために遺した作品などを通じて、彼の人生とその心の旅路をたどることを試みる。
※会期中、一部作品の展示替えを行う