企画展 うるわしの古筆
24/1/4(木)~24/1/28(日)
徳川美術館
古筆とは古人の書という意味だが、狭義には平安、鎌倉時代の貴族が認(したた)めた歌集などを指す。これらは室町時代後期になると、1頁ごと、あるいは数行に分割切断され、茶の湯で床を飾る掛軸や収集・鑑賞のために手鑑へと改装された。特に、貴族趣味を反映した美麗な料紙に書かれた流麗な古筆は、江戸時代の大名家でもこぞって収集された。
徳川美術館には重之集、名家家集切といった尾張徳川家伝来の平安時代の古筆から、近年寄贈を受けた石山切や関戸本古今和歌集切など、名だたる古筆を多く収蔵している。本展では、これら古筆の名品を紹介する。