野中梓 展

夕方、小窓から陽が差す時のトイレの壁　2023 油彩/キャンバス　 530㎜×652㎜

KUNST ARZTでは、初となる野中梓の個展を開催する。
野中梓は、毎日目にする自宅の壁など、フラットなモノが内包する光を描くアーティスト。
「夕方、トイレの小窓から陽が差す時のテレビ画面」（2023）、「昼下がり、ベランダから陽が差す時のテレビ画面」（2022）といったタイトルが示すように、情景の一瞬を切り取る写真とは違い、可能な限り、そのモノと向き合い、その時に見えている様を描く。
特に、同じ場所に存在するモノが、時間帯など違う条件で描かれることで生み出される差異は、この世界の一断面を捉えているといえるだろう。