滝沢の放歌踊り
23/8/13(日)
静岡県浜松市/林慶寺
遠州大念仏と放歌踊りが一対になっていることが特徴の「滝沢の放歌踊り」が、毎年8月13日に行われます。林慶寺境内で、全村の先祖に回向(えこう=死者の成仏を願い、供養や法要を行うこと)を行った後、初盆の家々へと向かい、前庭にて、大念仏と放歌踊りが2部構成で披露されます。「放歌踊り」とは、鎌倉時代から室町時代にかけて放下僧(ほうかそう=僧侶の姿をして小歌を歌い、手品を見せ、楽器を演奏する者)によって伝えられた念仏踊りで、三河(現愛知県東部)を中心に盛んに行われていました。「遠州大念仏」とは、初盆を迎えた家の死者の霊を慰めるために踊る集団念仏踊りで、踊るように太鼓が打ち鳴らされます。昭和32年(1957年)12月に、静岡県無形文化財に指定されています。