早稲田松竹クラシックスvol.186／サム・ペキンパー監督特集

早稲田松竹の名画発掘企画「早稲田松竹クラシックス」。今回は西部劇の巨匠サム・ペキンパー監督の特集だ。イタリア製マカロニウェスタンがブームだったころの、西部劇の本家アメリカで製作された2本『ワイルドバンチ』(1969)と『砂漠の流れ者／ケーブルホーグのバラード』(1970)を上映する。『ワイルドバンチ』は暴力描写のすさまじさと男たちの哀愁がただよう傑作。『砂漠の流れ者』は公開当時、ロードショー館ではなく地方館の2本立ての1本としてひっそり上映されたが、映画評論家川本三郎さんなどがとりあげ、”知る人ぞ知る”カルト的な人気となり、その後、『ケーブルホーグのバラード』という原題に近いタイトルでリバイバル上映された。すでに全盛期をすぎていた西部劇と”遙かなる西部”への挽歌のような2作品だ。