息の跡
17/2/18(土)
ポレポレ東中野
ひとりの店主から見えてくる、忘れ得ぬ震災の記憶
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市で、小さなたね屋を営む佐藤貞一さんの日々を見つめたドキュメンタリー。自力で稼業を再開させる一方で、自らの被災体験を英語の本にして自費出版した彼の姿を通し、被災者の心境に思いを馳せる。手がけた映像作家の小森はるかは震災後、陸前高田に移住。その被写体に寄り添うカメラが印象深い。
あらすじ
岩手県陸前高田市。津波で自宅兼店舗を流された佐藤貞一は、その跡地に自力でプレハブ小屋を建て、“佐藤たね屋”の営業を再開させる。一方で彼は震災後、独学で習得した英語で自らの被災体験を綴った本を自費出版。さらにスペイン語、中国語での執筆に挑む。