そこのみにて光輝く
14/4/19(土)
テアトル新宿
函館の街をあてどなく生きる男女の痛切な愛
『海炭市叙景』の原作者・佐藤泰志が発表した唯一の長編であり、三島由紀夫賞候補になった小説を映画化。生きる目的のない青年と、家族とともにバラックに住む女。そんな男女の痛ましくも切ない愛のかたちを映し出す。一途な主人公を鮮烈に演じる綾野剛の新境地に加え、函館ロケによる美しい情景も見どころ。監督は『オカンの嫁入り』の呉美保。
あらすじ
暗い過去を引きずり無為な毎日をやりすごす達夫は、パチンコ屋で拓児という若者と出会う。粗末なバラックに住む拓児の姉、千夏は、家族を養うために過酷な日々を生きていた。やがて達夫と千夏は心惹かれ合うが彼らの行く手には思いがけない苦難が待っていた。