夢二×ローランサン 乙女の夢はアヴァンギャルド
21/3/20(土)~21/5/16(日)
笠間日動美術館
竹久夢二 《春宵清興》 松村謙三コレクション
大正時代、夢見がちな瞳の少女を描き、一世を風靡した竹久夢二。エコール・ド・パリ時代のフランスで、パステルカラーの優美な女性像を描いたマリー・ローランサン。二人の作品は、華やかで可憐に見えるが、当時としては前衛的(アヴァンギャルド)な芸術だった。いわゆるフォーヴ(野獣派)の画家は、ヴラマンクやドランのような大胆で鮮やかな色彩を特徴とするが、大正期の日本ではおだやかな作風であるローランサンもフォーヴや表現主義と共に紹介された。 また夢二は同時代の西洋、中でもドイツの前衛美術の影響を強く受けたと言われている。 本展覧会では、夢二とローランサンの作品と当時のフォーヴィスムや表現主義の作品を併せて展示することで、夢二やローランサンと20世紀初頭の前衛芸術との関係に迫る。世界大戦の時代、社会や画壇の通念に抗った二人の画家が描いたアヴァンギャルドな乙女たちをご覧いただきたい。
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