蜘蛛女のキス
南米のある国の刑務所。ベッドが二つに便器とコップという、殺風景で陰湿な監房に、二人の男が収容されている。一人は、反体制運動グループの闘士として投獄された政治犯バレンティン。もう一人は、少年を犯して捕らえられたホモセクシャルのモリーナ。同じ房に閉じこめられながら、二人はまったく別の世界に生きている。現実しか見つめないバレンティンのかたわらで、いつか観た映画の話を始めるモリーナ。耳を塞ぐバレンティンも、モリーナの優しさに触れるうち、いつしか反発を超えた、ある感情の芽ばえに気付いていく……。原作はアルゼンチンの作家プイグの同名小説。すべて会話形式で構成されたこの小説は、誰が話しているのか判別しがたいようになっているため、映画化には困難が伴った。モリーナ役には当初、バート・ランカスターに白羽の矢がたったが、病気のため急きょハートが起用され、結果的にはこのキャスティングが映画の成功をもたらした。
上映情報
- ジャンル
- 人間ドラマ 外国映画
- 制作年・国
- 1985/米=ブラジル
- 上映時間
- 120分
キャスト&スタッフ
- 監督
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ヘクトール・バベンコ
- 製作総指揮
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フランシスコ・ラマリオJr.
- 製作
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デビッド・ワイズマン
- 原作
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マヌエル・プイグ
- 脚本
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レナード・シュレーダー
- 撮影
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ロドルフォ・サンチェス
- 音楽
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ジョン・ネシュリング
- 出演
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ウィリアム・ハート
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ラウル・ジュリア
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ソニア・ブラガ
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ホセ・リュウゴイ