特集陳列 伊萬里焼の割付文様
19/9/14(土)~20/2/24(月)
栗田美術館
割付文様とはあまり聞きなれない言葉かもしれない。これは、一単位の文様を規則的に繋いだものの総称で、世界的にみられる普遍的な意匠だ。例えば、直線や曲線で構成される格子や襷、丸などがその典型だが、これらは抽象的な構成であるため幾何学文様とも呼ばれる。また七宝や亀甲、青海波、網目などのように、本来はそれぞれ意味のある図柄であっても、それらは規則的に繋いで構成されているため割付文様の一つとされる。
このように割付文様は、家長文様や風景文様といった具象的なデザインとは対極をなすものだが、双方を組み合わせて文様とされることも少なくない。今回の特集陳列では、さまざまな割付文様を取り入れた館蔵作品、50件余りを展示する。