特別展「鎌倉の工芸」
20/7/18(土)~20/8/23(日)
鎌倉国宝館
鎌倉の地には、幕府の力により次々と大寺院が建立され、そこへは京都に根付いた文化が移入されてきた。北条執権の時代を迎えると、宋僧を招くことで盛んに中国大陸の文化を輸入し、この地に開かれた禅刹には学問や文学、そして美術といった領域に宋元の文化が色濃く伝えられることとなった。大陸からもたらされた大量の仏具や仏画、調度品はいわゆる唐物として珍重されたことはもちろんながら、その異国性に満ちた高度な造形は当時の人々を魅了した。わが国の工人も競ってその造形美を追い求め、多くの作品をのこしている。本展では、禅宗の請来とともに大陸からもたらされた珠玉の工芸品をはじめ、いまに伝わる漆芸品、金工品、陶磁器、そして近代鎌倉彫の作品等々を紹介。はるか遠き大陸へのあこがれや、その文化を積極的に受容してきた様子をご堪能いただければ幸いである。
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