Viva Video! 久保田成子展
21/11/13(土)~22/2/23(水)
東京都現代美術館
東京都現代美術館では、新潟に生まれ、国際的に活躍した久保田成子(1937-2015年)の没後初、日本では約30年ぶりの大規模な個展を開催する。映像と彫刻を組み合わせた「ヴィデオ彫刻」で知られる久保田は、ヴィデオ・アートの先駆者の一人とみなされていまる。しかしながら、彼女の現代美術への貢献は、十分に評価されているとはいえない。
本展の目的は、アメリカを拠点に日本人女性アーティストとして活動した久保田成子について、最新かつ文脈に沿った研究成果を国際的な観客に提供することにある。2015年に彼女が亡くなった直後、その遺産を保護し、さらに発展させるために、久保田成子ヴィデオ・アート財団がニューヨークに設立された。財団の全面的協力によって開催される本展では、復元されたヴィデオ彫刻のほか、作家によって保管されていたドローイング、資料などを中心に、国内美術館の所蔵品や作家の遺族からの借用品を含め、初公開資料を多数展示する。
ヴィデオというメディアの黎明期に、世界を舞台に自らの芸術を展開する一人の女性作家として、何を考え、どのように表現を追求したのか。新潟県立近代美術館、国立国際美術館との協働で企画された本展では、代表作「デュシャンピアナ」シリーズをはじめ、ヴィデオ彫刻、映像作品、それらのためのスケッチやアーカイヴ資料などにより、久保田の仕事を多角的に展覧する。