A Myth of Two Souls 二つの魂の神話 ヴァサンタ ヨガナンタン 写真展
19/9/3(火)~19/9/29(日)
シャネル・ネクサス・ホール
「A Myth of Two Souls」は、紀元前300年頃に詩人ヴァールミーキが編纂した『ラーマーヤナ』に着想を得て制作された。『ラーマーヤナ』はヒンドゥー教の聖典の一つであり、『マハーバーラタ』と並ぶインド二大叙事詩。何世紀にも渡って幾度となく書き換えられ、再解釈され、現在もインド、東南アジアで書物だけでなく舞台、コミック、テレビドラマなどさまざまなメディアを通して広く親しまれている。
「A Myth of Two Souls」のストーリーは、風景写真と『ラーマーヤナ』の役柄を演じる人物の写真によって展開される。前者は『ラーマーヤナ』の中で描写された、現代インド人にとっては伝説的な風景。後者は地元の人々に自分の心に刻まれたシーンを演じてもらっている。4×5インチ大判カメラでモノクロ撮影した作品には、伝統的な手彩色を学んだインド人が着色を施した。現実とフィクションの境界線が曖昧になった、叙事詩的な旅へと見るものを誘う。