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New Photographic Objects 写真と映像の物質性

20/6/2(火)~20/9/6(日)

埼玉県立近代美術館

デジタル技術が加速度的に発展し社会に浸透した現代において、写真や映像という表現形態を選んだアーティストたちは、動画像編集ソフトによる加工や合成、コピーやスキャニング、さまざまな出力方法を用いたインスタレーション、ソーシャルメディアやフォトシェアリング・プラットフォームを利用した双方向的な手法などを複合的に駆使して、その表現言語を更新し続けている。新しいテクノロジーから伝統的な手法までがひろく選択可能性に開かれた状況から、写真と映像の可能性を拡張する意欲的な表現が次々に生まれるスリリングな場に、私たちは立ち会っているのだ。
この展覧会で紹介する4名と1組のアーティストは、こうした状況をふまえつつ、 メディアの物質性を重視した独自のアプローチによってこの領野に新機軸を打ち出している。数百枚の写真を積み重ねて切断した断面、くしゃくしゃに折りたたまれたプリントの物理的な襞、映像から立ち上がる観る行為に潜在する触覚的な要素など、彼らの作品における特徴的な物質性は、単にフェティッシュなこだわりによるものではない。おのおのが用いるメディアの歴史や特性、機能に鋭く分け入り、それを更新するための戦略によって獲得された性質なのだ。
彼らの作品をラディカルな再考と更新をめざす「新しい写真的なオブジェクト」と措定し、著しい速度で変化する現代の写真表現・映像表現の一断面をとらえることがこの展覧会のねらい。それはまた、私たちをとりまく今日の視覚環境について、深く考えを巡らせる絶好の機会となるはずだ。

開催情報

ジャンル
美術館

10:00~17:30、月曜日(8月10日は開館)、6月23日(火)休館

※入館は閉館の30分前まで

料金

一般1100円(880円)、大高生880円(710円)

※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下、障害者手帳等をご提示の方 (付き添いの方1名を含む) は無料です。
※併せてMOMASコレクション (1階展示室)もご覧いただけます。
※会期変更前の招待券は、変更後の会期の招待券としてご使用いただくことができます。

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