暴力戦士
「ウォリアーズ」(1979)と「ウエスト・サイド物語」(1961)を足したような、石井輝男流の青春アクション。六甲山で行われたロック大会で、東京のストリート・ファイターズと、神戸のドーベルマン・キッドという、ニつの不良グループで争いが起きる。その騒ぎの中、ファイターズのリーダー、ケンと、ドーベルマンのリーダーの妹、マリアは、手錠で繋がれた。ケンは、マリアを連れて東京へ逃げる。それを追うドーベルマンたち……。オール・ロケによる、石井輝男ならではのスリルとアクションの連続が心地良い。だが、この作品から「ゲンセンカン主人」(1993)まで、石井監督はスクリーンから遠ざかることになる。
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