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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

犯罪河岸

「恐怖の報酬」「悪魔のような女」などサスペンス映画の巨匠として知られるH・G・クルーゾー監督が、S・A・ステーマンの推理小説『正当防衛』を映画化した作品。戦後間もない1946年のパリで、夫モーリスのピアノ伴奏で歌うジェニーは、次第に人気者になる。ジェニーは映画会社を経営する財閥のブリニョンからモデルの仕事をもらい、喜んで彼の自宅に行く。心配したモーリスが家に行くと、ブリニョンは死んでいた。その頃、ジェニーは、旧友で写真師のドラに犯されかかったので酒瓶で殴ったとすべてを打ち明けていた。ドラは証拠隠滅をし、嘘をつくようにジェニーに言うが、そのことがかえってモーリスを追い詰めていく。事件はパリ警視庁の敏腕警部アントワーヌが担当することになり、彼は謎を一つずつ分析して、事実を明らかにしていくのだった。最後に大ドンデン返しがあるなど、意外性の演出で見せる力は、さすがH・G・クルーゾーである。

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