卍〈まんじ〉〈1964年〉
弁護士を夫に持つ人妻が、偶然知り合った独身の若い女の魅力の虜となり、同性愛の関係に陥る。そこに若い女の恋人である青年が絡んできて、夫を交えて奇妙な人間関係と倒錯したセックスの世界が、人妻の告白という形で描き出されている。女同士の同性愛という、その頃の日本映画ではタブー視された題材であるが、増村監督は、“恥も外聞もなく欲望を表現する狂人”たちが繰り広げる饗宴を肯定的に力強く描き、増村流美学をみなぎらせている。なお、この小説の映画化は市川崑監督が長年温めていた企画であるが、市川監督が「東京オリンピック」にかかったために、増村監督が演出を務めたという経緯がある。
上映情報
- ジャンル
- 日本映画
- 制作年・国
- 1964/日本
- 上映時間
- 91分
キャスト&スタッフ
- 監督
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増村保造
- 製作
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谷崎潤一郎
- 脚本
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新藤兼人
- 撮影
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小林節雄
- 美術
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下河原友雄
- 音楽
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山内正
- 出演
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若尾文子
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岸田今日子
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船越英二
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川津祐介
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山茶花究
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三津田健