ブルックリン横丁

20世紀初頭のニューヨークの下町に暮らす、貧しい一家の哀歓を描く、Ｅ・カザン監督のデビュー作。飲んだくれの父のお陰で苦労が絶えない、アイルランド移民のノーラン家の人々の姿を、長女フランシーの視点から綴る。叔母の離婚騒動のあれこれ、父の哀しい最期、そして妹の誕生……。悲喜こもごもの出来事の中に、家族愛がきらめく名編。