フルムーン・イン・ニューヨーク

祖国を離れ、ニューヨークに暮らす３人の中国系女性たちが、ある日、偶然に出会う。台湾出身で女優として身を立てているシャンピン、結婚するため中国からアメリカへとやって来たチャオホン、そして香港出身で女性実業家として活躍するフェンチャオ。３人それぞれの問題やトラブルを浮き彫りにしながら、ニューヨークで暮らす彼女たちの姿に、中国人としてのアイデンティティーを探り出していく。「誰かがあなたを愛してる」などにも散見するテーマではあるが、監督のＳ・クァンは中国、香港、台湾という３つの“中国“の女たちを登場させることにより、新しい中国人の姿を模索しているとも言えよう。