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「もの」からみる近世 「大津絵と江戸の出版」

20/8/4(火)~20/9/6(日)

国立歴史民俗博物館

大津絵「釣鐘提灯」 江戸時代

江戸時代、大津の追分(おいわけ)周辺で売られていた肉筆の民衆絵画である「大津絵(おおつえ)」は、木版や合羽摺(着色部分を切抜いた型紙の上から刷毛や“たんぽ”を使って色を塗る技法)なども併用して大量生産され、大津土産として全国に広く知られるものとなった。江戸末期には「大津絵十種」といわれるような定番の画題が定着し、歌舞伎や戯作など、江戸の大衆文化にも題材を提供するようになる。とくに錦絵の戯画のモティーフとして好まれ、嘉永6年(1853)の歌川国芳の「浮世又平名画奇特(うきよまたべえめいがのきどく)」のようなヒット作も生み出し、風刺画を示唆する機能も有するようになった。
本展では、同館所蔵の大津絵12点のうち11点を紹介するとともに、大津絵をモティーフに取り入れた江戸末期から明治初期にかけての錦絵などをあわせて展示し、江戸後期における大津絵イメージの広がりについて考える。


「大津絵」とは?
大津絵は大津宿の追分付近で江戸時代初期から描かれ始めたと考えられている。芭蕉の句「大津絵の筆のはじめは何仏」が知られているように、初期には仏教的な画題が主流だったが、次第に世俗的で戯画性や風刺画的なものが増えていく。江戸末期には次第に「大津絵十種」と呼ばれる代表的な画題へと絞られ、それ以外のものが見られなくなっていく。大津絵は近代になって描かれなくなるが、その諧謔や素朴な味わいを愛する文化人も少なくなかった。近年では海外でも注目を集めつつある。

「大津絵十種」とは?
江戸時代末期、大津絵の画題は十種に絞られるようになり、それぞれがご利益のある護符としての役割を期待されるようになった。今回展示する「鷹匠」、「座頭」、「瓢箪鯰」、「釣鐘弁慶」も大津絵十種。
特集展示(第3展示室)での展示。

開催情報

ジャンル
美術館

9:30〜17:00、月曜日休館(祝日の場合は開館し翌日休館)

※入館は閉館の30分前まで

料金

一般600(350)円、大学生250(200)円、高校生以下無料

※( )は20名以上の団体料金です。
※総合展示もあわせてご覧になれます。
※障がい者手帳等保持者は手帳提示により、介助者と共に入館無料です。
※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示してください。
※博物館の半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑にご入場できます。 また、植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引になります。
※料金が変更になる場合があります。

出品作家

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