夜ごとの夢 イタリア幻想譚

イタリアの文学・脚本界の大御所Ｔ・グエッラの３つの短編小説を３人のイタリア新鋭監督が映画化。Ｇ・トルナトーレが監督した第１話「青い犬」は、Ｐ・ノワレが主演し、犬と老人の何気ない心の交流を描いた作品。小犬にまとわりつかれた犬嫌いの老人アムレートだったが、ある日、犬が消えたことから心配する。しかし、また姿を現した犬を見てアムレートは、複雑な気持ちになる。Ｇ・ベルトルッチが監督した「特別な日曜日」は、ドライブ途中に奇妙なカップルを拾った男の一日を描いている。ヴィットリオは、ドライブの途中で、アンナとマルコの二人を車に乗せるが、挑発的なアンナに次第に欲望を募らせる。しかし、マルコが邪魔だった。主演はＢ・ガンツ。Ｍ・Ｔ・ジョルダーナが監督した「炎の中の雪」は、息子の結婚によって取り残されてしまった孤独な姑の話。息子が結婚し、淋しくなったカテリーナは、ある晩、床の石をはがし、下の部屋での息子たちのセックスをのぞき見てしまうのだった……。Ｍ・Ｍ・フェリーニ主演。