good night TAKETO MASUI SCULPTURE EXHIBITION
20/12/26(土)~21/1/17(日)
スパイラル
主に陶器による彫刻の表現手法を用い、ユニークな作品を発表し続けている増井岳人。
1979年に生まれ、幼少期の土遊びや縄文土器を見たときの原始的な体験が、今の彫刻に繋がっていると話す作家が生み出す彫刻はどこか懐かしく、柔らかい物腰で語り掛けてくるような作品が目立つ。また、土のスペシャリストとして複数の美術学校で教鞭をとっている増井ならではの技法や組み合わせは、従来の陶の彫刻に持っていたイメージがガラリと変わる、ユーモアに富んだ作品としてジャンル問わず多くのファンを持っている。
同展では、タイトルにもなっている「good night」シリーズを中心に展示。蓄光顔料を使用したこのシリーズは、明るい場所で見た陶の滑らかなの表情からは想像もつかないほど暗闇で輝く、二面性を持った神秘的な作品だ。また、もうひとつの特徴であるピース(破片)を繋ぎ合わせて作るこの唯一無二でストイックな技法により、焼き物ではあまり見ることのできない大きさを実現しており、こちらも同展の見所である。
そして同回は、光の有無で表情の変わる作品を存分に堪能できるよう、2つの会場で作品を展開する。
MINA-TO(Spiral 1F)では、陽の光を受けて立ち現れる滑らかな陶の表情を、CAY(Sprial B1F)では、暗闇の中で、陶片のつなぎ目が光り輝くことで生まれる新たな表情を楽しめる。
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