雨の轍

昔話『狐の嫁入り』をモチーフにした異色の幻想話。サラリーマンの船井は、東京近郊のマンションに妻と息子とともに引っ越してきた。隣室の営業マン、西村から『狐の嫁入り』を聞かされた３人は、ある日滝に遊びに行く。息子の昌平は、そこで死んでしまった愛犬ピーターを目撃。滝の向こう側には“雨の向こうの世界“がある。そう気づいた西村は、事故死した兄と出会おうとするのだが……。劇団“新宿梁山泊“の俳優たちが出演。演劇的なタッチが次第に変貌していく様が、なんとも奇怪な印象を持たせる１本だ。