＜2021年は中止となりました＞港町の風情を残す舞鶴市吉原の伊佐津川下流で、京都府登録無形民俗文化財の「吉原の万灯籠（まんどろ）」が毎年8月16日に開催されます。昔、くらげの大群と不漁に苦しんだ漁師が海神の怒りを鎮めるため、大火を海で焚いたのが始まりと言い伝えられています。愛宕さん（円隆寺）から御神火を授かった、数十人の若者が、掛け声をあげながら高さ約15～16mの魚型の万灯籠を担いで川へ入ります。万灯籠の松明に点火されると、川の中で、人々が火の粉を浴びながら、万灯籠を回転させます。真夏の夜空と水面に松明の炎が映え、幻想的で美しい光景が広がります。