加藤愛(愛☆まどんな)「アニメティック・レイヤード」
20/10/16(金)~20/11/8(日)
roppongi hills A/D GALLERY
《明日、眠る理由がない》 2020年 アクリル板、アクリルガッシュ絵具 50×70×4 cm
1984年東京都生まれの加藤愛は、2004年に美学校で会田誠のバラバラアートクラスを卒業し、2007年より「愛☆まどんな」としてライブペインティングのパフォーマンスを開始した。その活動は多岐にわたり、作品の展示のみならず、ミュージシャンとのコラボレーションや、アイドルの衣装デザイン、昨年には自身初の漫画『白亜』(株式会社STOKE)を出版するなど、日々表現の幅を広げている。
加藤の制作のベースとなっているのは、幼少期の記憶だ。幼い頃に惹かれた少女たちの体は、憧れか性的か、いまだ曖昧な境界線に存在しながらも、加藤の中に鮮烈な記憶として留まり続けている。そんな女神のような存在でもある「美少女」を、加藤はコンプレックスとストレスに陥った少女時代に、自分自身を応援するために描き始めた。デビューと同時にその存在を表に出してからも、「美少女」を自分の感情を代弁する究極のモチーフとして一心に描き続けている。