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エッシャーが、命懸けで守った男。 メスキータ

20/7/5(日)~20/8/30(日)

宇都宮美術館

メスキータの日本初回顧展を開催する。サミュエル・イェスルン・デ・メスキータ(1868~1944)は、19世紀末から20世紀初頭のオランダで活躍した画家、版画家、デザイナーである。大胆に単純化された白と黒の画面を特徴とし、見る者に強い印象を残す。知的に構成された木版画をつくる一方で、メスキータは幻想性に満ちたドローイングを描き続けました。その表現はシュルレアリスムにおけるオートマティスム(自動記述)の先駆けともいわれる。
ユダヤ人だったメスキータは1944年1月31日の夜に家族とともに家から連れ去られ、ほどなくしてアウシュヴィッツ強制収容所で生涯を閉じた。メスキータの教え子のなかに、だまし絵や数学的なパターンの版画で名高いM.C.エッシャーがいる。メスキータが連行されたことを知ったエッシャーは、敬愛する師の作品200点ほどをアトリエからひそかに持ち帰り、戦争中も守り抜いた。ほかにもメスキータの息子の友人らが作品の継承に務めた。メスキータの名前と作品が今日まで残ったのは、そうした人々の努力があったからである。
この展覧会は、メスキータの日本における初めての回顧展。悲劇にも負けずに残された作品の魅力に触れる絶好の機会となるだろう。

開催情報

ジャンル
美術館

9:30〜17:00、月曜日(8月10日[月・祝]は開館し、8月11日[火]に休館)、祝日の翌日(ただし7月24日[金・祝]・25日[土]は開館)休館

※入館は閉館の30分前まで

料金

一般1000円(800円)、大学生・高校生800円(640円)、中学生・小学生600円(480円)

※( )は20名以上の団体料金
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者(1名)は無料。
※宇都宮市在学または在住の高校生以下は無料です。宮っ子の誓いカードまたは学生証をご提示ください。
※毎月第3日曜日(7月19日、8月16日)は「家庭の日」です。高校生以下の方を含むご家族で来館された場合、企画展観覧料が一般・大学生は半額、高校生以下は無料となります。

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