抱擁
15/4/25(土)
シアター・イメージフォーラムにて公開
心に闇を抱えた母親を息子が撮った4年間の軌跡
数多くのTVドキュメンタリーや『青の塔』などの劇映画を手がけてきた坂口香津美監督が、4年間にわたって自らの年老いた母親にカメラを向けた一作。愛する夫や娘に先立たれ、精神的な混乱に陥った母親が、家族や地域とのつながりを通して再生していく姿を映し出す。心に闇を抱えている高齢者たちの問題を考えるうえでも興味深い記録映画だ。
長女を病気で亡くし、夫が入院したことで精神安定剤が手放せなくなった坂口すちえ。監督はそんな母親を深く理解するためにカメラを手に取った。やがて夫が他界し、以前とは変わり果てたすちえを見かねた妹マリ子は、彼女を東京から郷里の種子島に連れて行く。
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