教室の子供たち ―学習指導への道―
東京の下町の、小学校2年生の授業風景を生き生きと捉えたドキュメンタリー。勉強する子供たちの自然な生態を記録する方法としての隠し撮りを、羽仁監督は拒否。子供たちが教室に据えられたカメラやスタッフを意識しなくなるまで、十分な時間をかけてこれを撮り上げた。当てられて困ってしまう子供、好き勝手にふるまう子供、椅子から離れて遊び歩く子供。文部省の委嘱作品ながら、子供たちが一心に教科書を読み、黒板を見つめ、教条的なお役所映画とはひと味違う活気的な仕上がりとなった。
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