地域連携企画展「青龍社から東方美術協会へ」 第一期“東方展のいまを見る”
20/9/5(土)~20/11/23(月)
大田区立龍子記念館
日本画家・川端龍子は1929 (昭和 4 )年に自身の美術団体・青龍社を設立した。青龍社は、生前に龍子が「墓へ持って往く」と宣言していたことから、龍子がこの世を去った1966(昭和41)年5月に解散し、38年に及ぶその活動に幕が下ろされることとなった。
そして、同年6月、青龍社に在籍していた11人のメンバー(時田直善、冨田保和、大塚達夫、渡辺不二根、 渡会伊良子、亀井玄兵衛、高山 無双、佐々木邦彦、佐藤土筆、結城天童、水島裕)が中心となって立ち上げられたのが 、東方美術協会。以降、同協会の展覧会である東方展は毎年開催され、今年度で第55回を迎える 。
第一期“東方展のいまを見る”で は、 青龍社に所属し第3回東方展から同会に参加した大田区在住作家の高頭信子の作品の他、現在、東部東方展で活躍する12名の作家の50点を超える作品と川端龍子の作品を展示し、大田区 を拠点に活動する同会の「いま」を紹介する。
第二期の “東方美術協会の歩みを見る”(令和2 年10月17日(土)~11月23日(月・祝))では、一部展示替えを行い、東方美術協会の創立メンバーである時田直善、結城天童らの作品を紹介する。また、その子息で現在、同会で活躍する時田尚武、結城巧の作品も合わせて展示し、親から子へ、そして、美術団体・青龍社から東方美術協会へと受け継がれた精神を紹介する展示を通じて同会の歩みを見ていく。