開館25周年記念 「和巧絶佳展 ―令和時代の超工芸」
21/9/18(土)~21/12/5(日)
アサヒビール大山崎山荘美術館
舘鼻則孝《Heel-less Shoes》 2014年 個人蔵 Photo by Kenji Takahashi ©2021 NORITAKA TATEHANA K.K.
グローバル時代をむかえ、私たちをとりまく物の均質化が進むなか、日本各地で育まれてきた工芸や手仕事が独自の表現を生みだす資源として見直されている。工芸というジャンルにとらわれることなく、素材を用い、技法を駆使して工芸美を探求する本展の出品作家の取り組みは、人と物との関係を問い直すとともに、手仕事の可能性の広がりを予感させる。本展覧会では、日本の美意識に根ざした工芸的な作品によって、いま最も注目されている1970年以降に生まれた作家12人を紹介する。
展覧会名の「和巧絶佳」は、現在の日本における工芸的な作品の三つの傾向──日本の伝統文化の価値を問い直す「和」の美、手わざの極致に挑む「巧」の美、工芸素材の美の可能性を探る「絶佳」──を組み合わせた言葉。この展覧会は、現在の日本の工芸の新しい兆候を示すだけでなく、これまで受け継がれてきた日本の手仕事の可能性を考える機会となることだろう。
※会場の構成は展覧会図録とは異なる。また、一部の作品は、同館会場には出品されない。