渚のふたり

視覚と聴覚を失ったふたりが描く世界

視聴覚重複障がいを持つ夫と脊髄障がいを抱える妻の姿を捉え、第24回アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞したドキュメンタリー。障がい者を社会的弱者と捉えた既存のドキュメンタリーと異なり、視覚と聴覚を失いながら、想像力だけを頼りに本を書くふたりの内面と、ふたりの愛のドラマを繊細なタッチで捉えていく。

チョ・ヨンチャンとキム・スンホは郊外に住む仲の良い夫婦だが、ヨンチャンは視力と聴力を失っており、スンホは脊髄に障害を抱えている。カメラは、見ることも会話することもできないふたりが、互いに触れ合い、支え合いながら心を通わせていく姿を捉えていく。

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