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『ULTRAMAN』『機動戦士ガンダム』……「Anime Expo 2018」最新技術で蘇る名作アニメ

リアルサウンド

18/7/10(火) 8:00

 2018年7月5日から8日にかけて、アメリカ・ロサンゼルスで「Anime Expo 2018」が開催された。「Anime Expo」は、日本のアニメ、マンガなどをテーマにした北米最大の大型イベントだ。主催の日本アニメーション振興会によれば、昨年の来場者数が前年比17%増、のべ約35万人であったという。「Anime Expo 2018」で発表されたトピックスの中から、特に注目したいものをいくつか取り上げてみたい。

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 円谷プロダクションとフィールズが、新作のフル3DCGアニメーション『ULTRAMAN』を2019年春よりNetflixにて世界同時配信することを発表した。原作は『月刊ヒーローズ』で連載中の人気コミックス『ULTRAMAN』(原作:清水栄一、作画:下口智裕)。漫画では、円谷プロダクションが手がけた特撮ドラマ『ウルトラマン』から数十年後が物語の舞台となっている。監督は、神山健治(『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズなど)と、荒牧伸志(『APPLESEED』など)の2人体制だ。

 『機動戦士ガンダム』シリーズがハリウッドで初の実写映画化されることも明かされた。『機動戦士ガンダム』の制作会社サンライズと、『パシフィック・リム』シリーズや『GODZILLA ゴジラ』などを手がけてきたレジェンダリー・ピクチャーズが共同制作することが決まっている。『機動戦士ガンダム』シリーズの第1作がテレビで初めて放映されたのは1979年。40周年を迎える来年の2019年に封切りを合わせてくる可能性もある。

 オリジナルアニメ『ゾンビランドサガ』が2018年秋にテレビ放送されることが決定し、「Anime Expo 2018」では、同作のキックオフムービーが発表された。『ユーリ!!! on ICE』や『BANANA FISH』などを手がけているアニメスタジオMAPPA、『ウマ娘 プリティーダービー』のCygame、『おそ松さん』のエイベックス・ピクチャーズが共同制作する。内容は“新感覚ゾンビ系”になるということだ。

 3つの作品に共通するのは、いずれもキャラクターそのものは新しくないことである。たとえば、現代のゾンビ像を決定づけたのは、ジョージ・A・ロメロ監督のホラー映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年)だ。それ以来、ゾンビをモチーフにした数々の映画やテレビ番組がつくられてきた。映画の世界にリメイク作品があるように、昔から長らく人気のあるものや定番ものを最新の技術で蘇らせるコンテンツが目立ってきたのは、 アニメというジャンルが成熟してきた証ではないだろうか。

 「Anime Expo 2018」では、これらの他にも、アメリカのエンターテインメント・カンパニーFunimationによる『カウボーイビバップ』20周年記念パーティーも行われていた。『カウボーイビバップ』は海外でも高い評価を受けるアニメ作品である。アメリカでは2001年頃からテレビ放映されていた。昨年、『カウボーイビバップ』を手がけるサンライズがアメリカで実写テレビシリーズ化することを発表している。

 日本のアニメには、良質なコンテンツがまだ無数にある。Netflixなどの動画配信サービスが世界中で浸透しつつある昨今、3DCGなどの最新技術でリメイクされたアニメ作品にはさらなる可能性がありそうだ。(吉川敦)

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