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白石和彌「すごい仕事をした」と自信たっぷり、濱田岳主演「フルーツ宅配便」会見

ナタリー

19/1/9(水) 19:41

左から荒川良々、濱田岳、仲里依紗、白石和彌。

テレビ東京系ドラマ「フルーツ宅配便」の記者会見が本日1月9日に東京・テレビ東京本社で行われ、キャストの濱田岳、仲里依紗、荒川良々、監督の白石和彌が登壇した。

派遣型風俗で働くワケありな女性たちの人間模様を、デリヘルの店長になったごく普通の男の目線を通して描いた本作。濱田がデリヘル店・フルーツ宅配便の店長・咲田真一、仲が咲田の中学時代の同級生・本橋えみ、荒川がデリヘル嬢の送迎を担当するドライバー・マサカネを演じている。

2年半前に書店で原作マンガが並んでいるのを見つけたというプロデューサーの濱谷晃一は「デリヘルをテーマにしていながらドライで奥深い人間ドラマが毎話つづられていて、これは絶対にドラマ化しようと思った」と振り返る。その後、会社からは「デリヘルがドラマになるわけない」と言われることもあったが、「白石監督にマンガを持ってご相談したところ非常に興味を持っていただき、2年かけて準備をしてきました」と実現までの経緯を説明した。

これまでにもデリヘル嬢を扱う作品を手がけてきた白石は、自身を「言ってみればデリヘルのプロ」と称しながらも、オファー時には作品の主題をつかみきれていなかったという。そして原作を読んだうえで「エロさはなく、その奥にある女性や男性の苦悩、喜びが描かれていた。これまでにもデリヘルをいっぱい撮ってきたけど、まだまだ描けていない部分はあるなと思った」と思い至った。昨晩すでに第10話の仮映像を観たそうで「ゲラゲラ笑ったり泣いたりしながら、1人で『俺、すごい仕事をしたな』と。いろんなことを感じてもらえるドラマになっていると思います」と作品の出来栄えに胸を張った。

濱田は「テレビ東京のドラマの主演をいただけるというのは、まず役者冥利に尽きるお話だと思いました。でもデリヘルを舞台にすると聞いて、どんな話になるかという不安もありました。だけど、それと同時に濱谷プロデューサーからは直筆のお手紙をいただき、白石監督をはじめとする素敵な監督がそろったとも伺ったので、不安を感じたのは一瞬だけでしたね。素直にうれしく、がんばろうという気持ちになりました」と述懐する。

ドラマでは子供の学費を稼ぐシングルマザー、整形したい若者、詐欺で借金を背負ったOLなど、デリヘルで働くさまざまな境遇の人物が登場する。「女性に観てほしい」とコメントを寄せていた仲は、会見でも「デリヘルってワードで女性は抵抗があるかと思うんですが、男性より女性が観て感じることが多い話になってるかなと。考えさせられることがあるので、より一層女性に観てほしい」とアピールした。

ドラマには「横道世之介」「モリのいる場所」などで知られる沖田修一も監督として参加。会見の様子を客席から見ていた沖田は「普段はコメディを撮っているので、原作の持つシビアな面も残しつつ、少し滑稽に見せることができたらいいなと思いながらやらせてもらいました」と挨拶する。白石から直接オファーをしたそうで「僕は“凶悪”な監督なので、僕だけでやるのは危険だと思い、尊敬していて大好きで親友だと勝手に思ってる沖田監督に入ってもらった。牛の乳搾りとかミュージカルとか、一風変わってるのは全部沖田回。彼がいたからこのドラマがより深く描けたんだなと思っています」と話した。

「フルーツ宅配便」は、1月11日より毎週金曜の深夜に放送。そのほか前野朋哉、徳永えり、山下リオ、北原里英、原扶貴子、松尾スズキらもキャストに名を連ねた。

ドラマ24「フルーツ宅配便」

テレビ東京系 2019年1月11日(金)スタート 毎週金曜 24:12~

(c)鈴木良雄・小学館/「フルーツ宅配便」製作委員会 (c)鈴木良雄/小学館

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