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余命半年程度といわれる軍艦島「30号棟」の姿も 佐藤寛太主演『軍艦少年』本編映像公開

ぴあ

『軍艦少年』 (c)2021『軍艦少年』製作委員会

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佐藤寛太主演『軍艦少年』が12月10日(金)より公開となる。この度、新たな本編映像が公開された。

本作は『ギャングキング』や『セブン☆スター』などを執筆し、ヤンキー漫画のカリスマとして人気を誇る柳内大樹が想いを込めて放つ、渾身の熱き青春漫画を実写映画化したもの。

気の荒い主人公・坂本海星役を演じたのは、『HiGH&LOW THE MOVIE』や『いのちスケッチ』などに出演し、劇団EXILEのメンバーとして注目を集める佐藤寛太。失意に沈む主人公の父・坂本玄海役を演じたのは『BROTHER』や『キングダム』などに出演し、国内外でバイプレイヤーとして精力的に活動する加藤雅也。

また海星の同級生・結役に『樹海村』の山口まゆ、海星の友人・純役に『ハニーレモンソーダ』の濱田龍臣、玄海の幼馴染・野母崎巌役に『どついたるねん』の赤井英和、海星の教師で玄海の同級生・泉役に『うなぎ』の清水美沙、海星の母で玄海の妻・坂本小百合役に『HERO』の大塚寧々など、フレッシュな若手俳優とベテランの実力派俳優が脇を固めた。

監督を務めたのは『おっさんずラブ』や『あのときキスしておけば』などのYuki Saito。そして、全国ツアーや各地フェスなどに出演し、10-FEETでボーカル / ギターとして作詞作曲も担当する卓真が主題歌を手掛けており、ソロ名義初となる楽曲提供を行なっている。

さらに『007 スカイフォール』や『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』などに登場し、映像作品のロケーションとして脚光を浴びる軍艦島が舞台となっており、世界文化遺産登録後初となる映画撮影を敢行。心の拠り所とは、魂の救済とは、自身の幸せとは何か、大切な家族を失った親子が生きる意味を見出していく喪失と再生の物語だ。



この度、初解禁となった本編映像は、劇中登場する長崎県の端島“軍艦島”の島内で撮影された超貴重な映像。大切な母を失ったことで心の拠所を失った海星(佐藤寛太)と、父・玄海(加藤雅也)。玄海の幼なじみ・巌(赤井英和)に連れられて、軍艦島に上陸した海星は、巌から忘れられない島内での想い出や、廃墟となった学校の跡地に父と母が遺してきた大切な“あるもの”があることを聞かされる。

巌から「お前の親父は、本当に強かったんだ。強いっていうのは、逃げないことだ。相手からとかじゃないぞ。自分自身からだ」と諭される海星。果たして父・玄海と亡き母の小百合が遺してきた“あるもの”とは。

“喪失と再生”というテーマとリンクする意味合いからも、本作のもうひとりの主人公といえる軍艦島。その撮影許可が下りるまでには、かなりの困難を極めたという。2015年に世界文化遺産に登録されたこともあり、当初は建物内に入るのは禁止。周囲のみの撮影で、神社や階段にのぼることさえも許されなかったのだ。

ただ原作は柳内氏が実際に島内をロケハンして描かれていることもあり「なんとか、原作と同じ場所で撮影したい。そうしなければ、作品自体が嘘になってしまう……」というスタッフの誠意や熱いや想いが、現地のフィルムコミッションや観光課へのプレゼンを通して伝わり、2019年2月に建物内での撮影許可が下りたという。

だが、たとえ撮影許可が下りても指定された日しか上陸ができず、天候次第では上陸不可能な恐れもあるなか台風が大接近。上陸できる機会が3日間あるうち、2日が流れてしまうなか、最後のチャンスに無事上陸できた。

先月開催された、長崎市の「端島炭坑」(軍艦島)の保全と活用を考えるシンポジウムにて「余命半年程度」と予測された国内最古の鉄筋コンクリート造アパート「30号棟」の劣化も進むなか、後世に遺る超貴重な本編映像となっている。

『軍艦少年』
12月10日(金)より公開

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