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ソ・サムエル、iKONメンバーらも出演 韓国エンタメシーン盛り上げるサバイバル/バトル番組

リアルサウンド

18/7/11(水) 8:00

 韓国では、才能や能力を持つものを集めて争い勝者を決める「サバイバル」「バトル」番組が多く放送されている。現在放映中の、AKBグループのアイドルたちが参加し、話題になっている『PRODUCE 48』もオーディション形式のサバイバル番組の一つだ。

 今回は、その中でも特に注目してほしい韓国のサバイバル/バトル番組を4つ紹介したい。

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■シンガーソングライターたちのバトル『BREAKERS』

 Mnetで放映されていた『BREAKERS』は、8人のシンガーソングライターが集まり、与えられたミッションに合わせて作詞・作曲・パフォーマンスを行う音楽バトル番組だ。参加者にはBlock BのZICOやDEANを擁するクルー・FANXY CHILDに所属し、すでに知名度のあるラッパー・PENOMECOや、Lyn、キム・ジンピョなど様々なアーティストとのコラボ経験豊富なジュヨン、モデルとしてもラッパーとしても活躍するソ・サムエルから、全く無名のバークリー音楽大学の学生・Miaまで多種多様な才能を持つシンガーソングライターが集まった。

 第3回目の放送からは、アイドルグループ・PENTAGONのメンバー、フイが登場する。Wanna Oneのデビュー曲「Energetic」なども手がけ、“大衆の作曲ドル”として知られており、アイドルグループのメンバーという他の参加者たちとは異なるバックグラウンドを持つ彼がどのような活躍をするのかが楽しみだ。また、MCのSHINee・Keyが時折繰り出す、辛辣で的確なコメントにも注目してほしい。

■顔を隠し歌唱力だけで勝負する『覆面歌王』

 『覆面歌王』は、タイトル通り参加者が「覆面」をかぶり顔を隠した状態で登場し、「歌唱力」だけで勝敗を競う番組だ。負けた時点で覆面を外し、正体を明かすという仕組みになっているが、顔を隠すことで先入観なく、歌い手の才能だけを見ることができるというのは、特筆すべきところだろう。実際、俳優などが参加し、「こんなに歌が上手かったのか!」という新たな発見につながる番組になっている。

 特に、アイドルグループ・UP10TIONのメンバー、ソンユルが出た回は面白い。動画を見てほしいのだが、まるで女性のような高音ボイスを聞いた審査員は、彼が負けるまでずっと「女性」だと思っており、正体を知った時は大きな驚きを見せていた。これは覆面をつけて先入観を無くしたからこそありえた展開だろう。

■有名無名も無関係な実力主義『SHOW ME THE MONEY』

 韓国のヒップホップブームの火付け役にもなったと言われるのが、2012年にスタートしたサバイバル番組『SHOW ME THE MONEY(SMTM)』だ。オーディションで勝ち抜いたラッパーとプロデューサーがチームになってバトルし、トップを決めていく。出場したラッパーたちは有名無名関係なく、完全実力主義でジャッジされることで、人気を得た。デビュー前のiKONのメンバーがオーディションに参加していたことでも有名だ。

 第7弾となる『SHOW ME THE MONEY 777』のオーディション参加者を、メールやSNSなどを通じて募集し、優勝賞金金額は前回の2倍である2億ウォン(約2,000万円)になり、今までの『SMTM』とは違ったシステムを取り入れられるという。『SMTM 777』の放送は9月から。ここからどんなラッパーが生まれるのかが楽しみだ。

■ティーンエイジャーによるダンスバトル『ダンシングハイ』

 最後に紹介するのは8月から放映が開始するダンスバトル番組『ダンシングハイ』だ。この番組はKBS初の10代によるダンスバトル番組となり、ティザーにSHINee・テミンや防弾少年団(BTS)のジミン、Wanna One・カン・ダニエルらが登場したことでも話題を呼んでいる。番組にはダンスに自信のある10代が出演し、その実力を競い合うという。この番組の前身である『ブムシャカラカ』では1980~2000年代にヒットしたダンス曲を通じてダンス王を決めたが、今回は10代という年齢に絞り、若いファン層を取り込むようだ。

 K-POPアイドルを始め、韓国芸能界における高度なダンスパフォーマンスには圧倒されるが、個人的にはダンスの上手い一般人の若者が非常に多いという印象がある。そのため、このダンスバトルを通じて、素晴らしき若きダンサーが見つかるのではないかと、大きな期待を持っているのだ。

■思わぬ才能が見つけられるのが面白い
 「サバイバル」「バトル」番組の何が面白いのかというと、やはり「こんな才能が埋もれていたのか!?」というような、宝石の原石のような人を番組を通じて知れることではないだろうか。

 例えば、現在は俳優として人気のソ・イングクも、実はサバイバルオーディション番組『スーパースターK』の出身で、当初は歌手としてデビューした。彼の場合は歌手としての才能もそうだが、俳優としての才能も持ち合わせていたため、今現在の地位を築けたのだろう。しかし、表舞台に出てきたきっかけはサバイバル番組だ。

 思わぬ才能を見つけた時の感動は、言葉では言い表せないものだ。番組を通して自分の推したい原石を見つけてみてほしい。(西門香央里)

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