Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

JO1、2021年はさらなる飛躍遂げるか 鍵となるのは“成長のスピード感”と“ピュアな人間性”?

リアルサウンド

21/1/6(水) 6:00

 2020年、音楽シーンに新しい才能が数多く誕生した。そのうちの一つが、2019年に放送された国内最大級のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生したJO1である。大規模なプロジェクトから誕生したグループとあり、ファンクラブの開設、ファンミーティングで約2万人を動員、冠配信番組『JO1 HOUSE』のスタート、CMや広告への起用……と、デビュー前からなにかと話題に上がっていた。その勢いは3月4日のデビュー以降、より加速していったのではないだろうか。

 6月には、『KCON:TACT 2020 SUMMER』へ日本人ボーイズグループとして初出演。8月26日は2ndシングル『STARGAZER』をリリースし、さらに勢いを増しつつ『KCON:TACT season2』にも出演を果たした。その人気はまさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、『MTV Video Music Awards Japan(VMAJ)』の「Rising Star Award」、『2020 MAMA』の「Best NewAsian Artist」を受賞するなど形としても表れていたように思う。そして2020年12月19日には、『JO1 1st Live Streaming Concert「STARLIGHT」』を開催。これまでの集大成をファンへ届けた。こうして華々しい活躍を見せてきたJO1だが、2021年はどんな姿を見せてくれるのだろうか。

 まず、パフォーマンスの形から考えてみよう。昨年は思うように活動ができないながらも、眼を見張る成長ぶりを見せてくれていた11人。だが、2021年はさらに高いレベルが求められるようになるだろう。これまでは『PRODUCE 101 JAPAN』からJO1を応援したきたファン、結成当初から応援してきたファンが多かったはずだ。だからこそ彼らの「成長性」に注目が集まっていたが、2年目となる2021年はさらに多くの人の目に留まる存在になるはずだ。これまでの受賞実績や、先日公開された河野純喜の「THE FIRST TAKE」でのソロ歌唱、これから出演が増えるであろう(増えてほしい)歌番組など、“その瞬間”から見始めるファンも多くなる。ということは、これまでのように長いスパンでの成長性を加味してもらえない可能性があるということだ。もちろん、今も彼らのパフォーマンスにも見る人を惹きつけるものが十分に備わってはいるが、持ち前の感の良さとセンスで、さらにパフォーマンス力を磨いていく必要があるのかもしれない。一方で、「成長」はJO1のパフォーマンスを言い表すキーワードであることに間違いない。見るたびに新しい発見をさせてくれるのも、JO1のパフォーマンスの良さだ。多くのファンを虜にするためにも、「前回見た時よりもパワーアップしている」と言われるほどの短いスパンでの成長をよりアピールしていってほしい。

 そして、2021年にはJO1のキャラクターにもよりスポットが当たってほしいと願う。というのも、JO1の色はこれまでありそうでなかったものと感じるからだ。昨今、ボーイズグループの多くが仲の良さを売りにしている。もちろん、JO1も例外でないが、彼らの場合はお互いへのリスペクトが色濃く見えるのである。しかも改まった場だけでなく、ふとした会話の中でも見えるのがいい。例えば、2020年12月11日に行なわれた配信ライブ『JO1 & JAM結成1周年記念ライブ配信』でもそうだ。客観的視点でメンバー同士の頑張りを語り合うシーンがある。その内容を聞くと、普段から見ていなければわからないようなことを話しており、茶化したりすることもなくお互いにリスペクトを伝え合っている。誕生日を迎えた鶴房汐恩が父親からの手紙に涙していた場面で、全員一緒になって感動している姿もいい。彼らの人間性を端的に形容するのは難しいが、「ピュアで温かい」という言葉がしっくりくる。しかも、11人全員、だ。そんな彼らのやり取りを見ているだけでほっこりする人は少なくないはず。こんな時代だからこそ、JO1メンバーたちの温かさは多くの人に癒やしを届けるのではないだろうか。

 2020年11月25日に行なわれた「リリース記念生配信」の囲み取材の中で、川尻蓮が「デビューして1年目っていう言い訳もそろそろ通用しなくなってくる時期」と不安をのぞかせていたことがある。もちろん、“TOP”に立つためにはさらなる努力は必須だ。だが、自分たちらしいパフォーマンス、そして今のままのピュアな人間性を忘れずにいれば、より多くのファンの心を掴めることは間違いないだろう。2021年、JO1のさらなる活躍はもちろん、“TOP”へ駆け上がるスピード感にも期待したい。

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む