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岡崎藝術座、琵琶湖を題材にした『ニオノウミにて』を上演

ぴあ

19/10/25(金) 0:00

神里雄大/岡崎藝術座『ニオノウミにて』

『パルパライソの長い坂を下る話』(2017年)で岸田國士戯曲賞を獲得した神里雄大。彼が率いる岡崎藝術座が、受賞後第1作となる新作『ニオノウミにて』を1月11日(土)から19日(日)まで横浜・STスポットで上演する。

ペルー共和国で生まれた神里は、「移動」や「越境」をする人々をテーマにし、実際にさまざまな場所へと出かけ、話を聞くことから作品づくりをはじめる。前作『パルパライソ〜』は、アルゼンチンに約1年間滞在してつくられ、アルゼンチンやブラジルの俳優たちをキャステイングした全編スペイン語の作品だった。

今作のタイトルにある「ニオノウミ」とは、琵琶湖のこと。神里自身が実際に琵琶湖で釣りをし、外来魚問題に触れ、そしてその問題に対するさまざまな立場の人の話を聞いてつくられた作品だ。作品のサイトでは、「飲み屋で出会った釣り好きのオッチャン」の話として、前回の東京オリンピックの頃、ブルーギルが日本に持ち込まれた話などが語られている。また、琵琶湖に浮かぶ小さな島を舞台にした能「竹生島」も参考にしたという。

今作に際し、「俳優経験不問」で出演者を募集していた神里。結果、浦田すみれ、重実紗果という俳優、ダンサーに加え、舞台映像を担当しつつ俳優としては初舞台となる嶋田好孝がキャスティングされた。

元号が変わり、東京オリンピックを控えるこの時期に、そして台風で治水がかつてなく注目されたこのタイミングで、日本でもっとも大きな湖の物語が語られようとしている。

文:釣木文恵

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