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トロント映画祭、観客賞は『Belfast』

ぴあ

『Belfast』 01 Cortesy of TIFF

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トロント国際映画祭の受賞結果が発表された。

観客賞に輝いたのは、ケネス・ブラナー監督の『Belfast』。ブラナーが自らの子供時代をベースに書き下ろしたパーソナルな作品で、アルフォンソ・キュアロンの『ROMA/ローマ』と比較する声も聞かれる。出演はジェイミー・ドーナン、ジュディ・デンチら。次点は『Scarborough』だった。

ドキュメンタリー部門の観客賞を受賞したのは、『The Rescue』。タイのサッカー少年12人がモンスーンに見舞われ、16日間洞窟に閉じ込められた事件を扱うものだ。次点はディオンヌ・ワーウィックの伝記映画『Dionne Warwick: Don’t Make Me Over』。

審査員が話し合いで受賞作品を決めるカンヌやヴェネツィアと違い、トロントの観客賞は、その名の通り観客による投票で決まる。純粋に多くの人々の心の響く作品が受賞することから、歴史的にトロントで観客賞を受賞した作品はオスカーでも大健闘することになっている。

今年のオスカー作品賞受賞作『ノマドランド』も、昨年、トロントで観客賞を受賞した。オスカー受賞につながったトロント受賞作には、ほかに『グリーンブック』『それでも夜は明ける』『英国王のスピーチ』『スラムドッグ$ミリオネア』『アメリカン・ビューティ』がある。『Belfast』は、これでオスカー戦線に一番乗りを果たしたと言えるだろう。アメリカでの公開は11月12日。

文=猿渡由紀

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