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海外映画取材といえばこの人! 渡辺麻紀が見た聞いた! ハリウッド アノ人のホントの顔

タロン・エガートン

連載

第17回

『フッド:ザ・ビギニング』

── 今回はタロン・エガートン、行ってみましょうか? 彼は今年、エルトン・ジョンの伝記ミュージカル『ロケットマン』、そしてロビン・フッドの誕生秘話を描く『フッド:ザ・ビギニング』と2本公開されて、注目度の高い英国の若手スターですよね。日本の映画誌の人気投票でも上位にランキングされるようです。

渡辺 タロンくんとは『キングスマン:ゴールデン・サークル』(17)のときと『フッド…』で会ってます。『キングスマン』では彼の育ての親的存在であり監督のマシュー・ヴォーンと一緒に現れたのですが、とても仲が良さそうでした。ヴォーンって、男友達とつるむのが好きみたいで、そのお気に入りのひとりがタロンくんという感じでしょうか。

── タロンくん、『キングスマン』で新米スパイ、エグジーを演じて注目されましたもんね。それまでは無名だったのでは?

渡辺 TVなどには出演していたみたいだけど、実際、「『キングスマン』(14)で初めて映画の現場を経験した。緊張しちゃって、スタジオの隅っこでいつも小さくなっていた」と言ってました。調べてみると、同じ2014年に『戦場からのラブレター』という作品に出演していますが、『キングスマン』の方が撮影が早かったので、これが“映画初体験”になるのかもしれない。

監督のマシュー・ヴォーンはこの作品を『スター・ウォーズ』のルーク・スカイウォーカーのような成長記にしたいと言ってましたから、さしずめエグジーがルーク。タロンくんは「最初はまだ20歳だったけど、3作目のときはもう30歳くらいだ。僕、どうなっているんだろう?」って。

── 1989年生まれだから今年、ちょうど、30歳ですね。

渡辺 でも、タロンくんの場合、他にもいろんな役ができることが『イーグル・ジャンプ』(16)や『ロケットマン』、そして『フッド…』からも分かりますよ。意外と……というと失礼かもしれないけど、芸達者。ちゃんと芸を磨いて成長している。

── そうなんですよね。新体操でもやっていたんじゃないかというくらい身が軽いしアクションもできる。ピアノも歌もハンパないですよ。

渡辺 『フッド』のとき、まるでパルクールのような身軽なアクションを見せるし、ロビン・フッドらしい弓のアクションも凄い。バック転しながら弓を射るなんて普通できないでしょ。当然私も「どんなスポーツをやっていたの?」と聞いたんですが、驚きの答えが返ってきたんです。「スポーツをやったことはない。なぜって、ティーンエイジャーの間、ずーっとデブだったから」って。

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