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Sexy Zone 中島健人、“脱・王子”で次のステージへ? 映画『ニセコイ』で新境地見せる

リアルサウンド

18/12/21(金) 6:00

 12月21日よりSexy Zone・中島健人主演の映画『ニセコイ』が公開される。『ニセコイ』は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で約5年間連載されていた長編ラブコメ漫画が原作だ。中島演じる主人公の一条楽は、極道一家・集英組の一人息子。一触即発状態となっているギャング組織・ビーハイブには、一人娘の桐崎千棘(中条あやみ)がいる。

参考:<a href=”https://www.realsound.jp/movie/2018/12/post-289277.html”>初主演映画『ニート・ニート・ニート』で見せた躍進 安井謙太郎は“邪道”もサラリとこなす演技派に</a>

 高校で同じクラスになった2人は性格が真反対で、相性は最悪。だが、組織の抗争を避けるために、偽物の恋人=ニセコイを強制的に演じさせられることになってしまう。そこに、クラスメイトで楽の片思いの相手・小野寺小咲(池間夏海)や楽の婚約者を名乗る橘万里花(島崎遥香)など様々なメンバーが登場し、それぞれの人間関係も絡み合ってくるハイテンション青春ストーリーである。

 楽を演じる中島は、同作品が6つ目の主演作品となる。Sexy Zoneの演技班としてはもちろん、ジャニーズの中でも俳優としてのキャリアを着実に重ねているところだ。中島が初めて主演を務め、注目を集めたのはテレビドラマ『BAD BOYS J』(日本テレビ系)。演じたのは、富豪の家に生まれたお坊ちゃんの桐木司。ごく普通の青年だが喧嘩の時には凶暴性を現し、暴走族・極楽蝶の八代目リーダーに登りつめるという役どころだ。ただ喧嘩っ早い不良ではなく、仲間を守ったり、恋人を助けたりと、誰かのために喧嘩するという男である。

 その後も、夜の世界の荒波に揉まれながら成長していく『黒服物語』(テレビ朝日系)の小川彰、柄が悪いが優しい面も持ち合わせている『黒崎くんの言いなりになんてならない』(日本テレビ系)の黒崎晴人、苦しむヒロインを支えて応援し続ける『心が叫びたがってるんだ。』の坂上拓実、学園の王子様であるが心に闇を抱える『未成年だけどコドモじゃない』の鶴木尚……。実に様々な役を演じてきた。

 中島が演じた役を改めてみると、王子様役、かっこいい役という共通点が見えてくる。確かに、普段からキラキラ王子キャラを売りにしている中島には、うってつけの役だろう。

 だが、今回の『ニセコイ』は少し違う。そもそも、一条楽はかっこいいだけのキャラではない。確かに女子たちに優しく、モテていることに間違いはないが、時にドタバタもすれば喧嘩もするし、無駄にアツくなってかっこ悪いところもある。千棘と「ニセコイ」を始めることになったシーンではヘン顔もするし、事情を知らずに千棘を責めるシーンでは熱く感情をむき出しにもしている。ラストシーンでは思わずうるっと来てしまうような泣けるセリフも飛び出す。さらに圧巻のミュージカルの場面では、どうしても滲み出てしまう中島の王子様感も。『ニセコイ』では、中島の幅広い表情を見ることができるのだ。

 「“脱・王子!”を宣言します!(参照:https://realsound.jp/movie/2018/04/post-185953.html)」とコメントしていた通り、『ニセコイ』の中島はかっこいいだけでない一皮むけた姿を見せてくれている。もともと、バラエティやライブMCなどでは、王子キャラだけでなくメンバーの菊池風磨と戯れたり、ハイテンションにふざけたり、いろんな顔を持っている中島。この部分も今回の役に落とし込むことで、今までとは違う演技が見られる作品になっていると言えよう。彼にとって『ニセコイ』は、王子役・かっこいい役以外へチャレンジするための鍵となる作品に違いない。

(文=高橋梓)

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