東京バレエ団「雲のなごり」、振付の勅使川原三郎「うまくいくのではないか」
19/10/15(火) 16:33
「東京バレエ団×勅使川原三郎 新作 世界初演『雲のなごり』」記者懇親会より。(photo by Arnold Groeschel)
「東京バレエ団×勅使川原三郎 新作 世界初演『雲のなごり』」が、10月26・27日に東京・東京文化会館で上演される。
世界初演となる本作は東京バレエ団の創立55周年記念公演シリーズ第4弾。演出・振付・照明・美術を勅使川原三郎が手がけ、武満徹の「地平線のドーリア」「ノスタルジア─アンドレイ・タルコフスキーの追憶に─」が取り上げられる。また今公演では、併せてジョージ・バランシン「セレナーデ」、モーリス・ベジャール「春の祭典」が上演される。
10月10日の「雲のなごり」公開リハーサルのあとには、記者懇親会が実施された。東京バレエ団芸術監督の斎藤友佳理は、「バレエ団のために作られた世界初演作はじつに19年ぶり。しかも創立以来初の日本人振付家による委嘱作品が実現した」と述べる。出演者で演出助手も務める佐東利穂子は、「勅使川原さんのメソッドは、関わってくる人によってさまざまな違いがある。今回は1日1日得るものが多い」とリハーサルを振り返った。
出演者である東京バレエ団の沖香菜子は「観ている方に同じダンサーだと思われないよう、作品ごとに全然違う自分の姿をお見せしたい」と意欲を見せ、柄本弾は「新しい作品が生まれる場にダンサーとして関われるのは幸せなこと。この作品では全員がソリストなのでしっかり取り組んでいきたい」と決意を新たにする。同じく出演者で、今回が勅使川原と2回目の創作となる秋元康臣は「稽古中に勅使川原さんのかけてくださる言葉や空気感のようなものに触れられる時間がすごく幸せ。言われる言葉だけを素直に受け取り、それが作品になっていくというところを目指したい」とコメント。最後に勅使川原は「普段こういうことは言わないのですが、今回うまくいくのではないかと思っています」と自信をのぞかせた。
東京バレエ団創立55周年記念委嘱作品
2019年10月26日(土)・27日(日)
東京都 東京文化会館
「東京バレエ団×勅使川原三郎 新作 世界初演『雲のなごり』」
演出・振付・照明・美術:勅使川原三郎
音楽:武満徹「地平線のドーリア」「ノスタルジア─アンドレイ・タルコフスキーの追憶に─」
出演:東京バレエ団 / 佐東利穂子
ジョージ・バランシン「セレナーデ」
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
出演:東京バレエ団
モーリス・ベジャール「春の祭典」
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
出演:東京バレエ団
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