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乃木坂46×欅坂46×日向坂46、冠番組リモート収録の魅力は? 離れているからこそ近づく心の距離とリアルな姿

リアルサウンド

20/5/31(日) 6:00

 乃木坂46、欅坂46、日向坂46からなる3坂道の冠番組『乃木坂工事中』、『欅って、書けない?』、『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)がそれぞれリモート収録分のオンエアに入った。

参考:坂道シリーズが同性からも支持を集める理由 女の子に希望を与えるメンバーの強固な志

 新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的としたリモート収録は、MCが番組制作を手がける株式会社ケイマックスから自宅にいる各メンバーへ同時に中継を繋げる形で実現。もちろん、このような収録方法は今回が初めてであり、各番組にて新たな動きや変化が表れ始めている。

 坂道グループは、AKB48グループと比べて、自宅からのSHOWROOM生配信をほとんどしてこなかった。外出自粛に伴ったリモート収録が、ファンにとっては嬉しい自宅公開となっている。中でも大胆に部屋が映し出されたのが、欅坂46。抜けのベッドの上のクマのぬいぐるみ、愛犬のポムと「アイドルとしては100点の部屋」とMCの土田晃之、澤部佑(ハライチ)に言わしめた小池美波を始め、美容に気を遣う守屋茜は部屋のデッドスペースに追いやられたマイナスイオンを出すバンブーとヨガマットが露わになった。

 自宅からの自撮り映像で構成された新曲「世界中の隣人よ」MVが話題となっている乃木坂46。番組内では、高山一実の一張羅のパジャマ、星野みなみのゴミ箱、秋元真夏のドライフラワーなどが紹介され、松村沙友理が荷物の受け取りで画面からいなくなるというのは、リモート収録ならではのユニークなハプニングだった。さらに、管理人から長時間の置き配を注意されるという今時のあるあるも発生し、メンバーをより身近に感じられたファンも多かったことだろう。

 また、普段言えなかったことも画面越しでは、気兼ねなく発することができるのもリモート収録の特徴である。『日向坂で会いましょう』MCの若林正恭(オードリー)は、2カ月ぶりに会うメンバーに「みんな1人ずつ映ってるのを見ると美人ですね。本当にキレイ」「透明感がすごい」と2週にわたって絶賛。そんなハイの若林に佐々木久美が「離れてるから褒められるんですね」と返答し、春日俊彰(オードリー)が「この距離感でしか言えないことってある」とカバーする一幕もあった。

 珍しかったのは、小坂菜緒がリモート上ではプレゼンの言葉により力がこもっていたこと。その振りかぶったスタイルに気を良くした若林が「リモートだと強くなるタイプかも」とコメント。いつにも増して小坂への贔屓も酷くなり、加藤史帆が若林に嫉妬するという定番の流れとなった。

 『乃木坂工事中』では、星野が今、バナナマンと話したいこととして、「『みなみちゃん』と呼んでほしい」と懇願。番組開始からずっと星野と呼んできているため、お願いを渋る2人であったが、『乃木坂工事中』公式Twitterで公開されている日村勇紀の誕生日を祝う動画の中で、さりげなく日村が「ありがとう、みなみちゃん」と星野の願いを叶えている。日向坂46メンバーは、第1子誕生を発表した春日に、「93さんダディガさん第1子誕生おめでトゥース」と『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)でのトークを織り交ぜながらメッセージボードにて祝福。実際の距離は離れているが、心の距離は近くなれるのがリモートの不思議な魅力なのかもしれない。

 ほかのバラエティを見ていると、徐々にスタジオ収録を再開している番組も出始めている。だが、それはMCと出演者の距離を十分に取り、場合によってはアクリル板を挟んだ収録人数を制限したもの。スタジオ出演とリモート出演を組み合わせ、人数を補填するパターンも見受けられる。特に収録人数の多い3坂道の冠番組によっては、今後、選抜されたメンバーのみ、または『日向坂で会いましょう』のような“ぶりっ子さん”縛りといった少数での構成がなされていくだろう。リモートの良さもあるが、ひな壇メンバーを含めた一体感やタイムラグのない間など、スタジオ収録でしか生み出せない空気感も確実に存在している。仲良しメンバー同士の絡み、ジャージを着た対決シリーズ……当たり前にあった収録内容が再び見られることを願う。(渡辺彰浩)

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