三遊亭白鳥 任侠流山動物園
20/1/21(火)
三遊亭円丈という偉大な新作派落語家レジェンドがいますが、その一番弟子の白鳥さん、これまた偉大。
故・古今亭志ん生のエッセイ『びんぼう自慢』を読んで、貧乏でもずいぶん楽しく暮らせる職業があるらしいという入門動機が素晴らしい。
大学で童話倶楽部に入っていただけあって、創作力は抜群。
三度笠の豚次が、衰退しつつある流山動物園に人気者動物を呼んで復興させようとする新作落語は、仁侠ものという点では浪曲的でもあり、義を重んじるという点では講談的でもある。後輩の浪曲師玉川太福と講談師神田鯉栄が前半を唸り読む趣向。
ご当地ソングはあるけれど、ご当地落語3ジャンル表現は初の試み。
白鳥さん、落語を聴いたことがなく入門したからこそ、落語知らずの気持ちがよくおわかり。
故に伝統芸能のお勉強ではなく、単に面白い物語を聞くという庶民芸能の本質を味わうためにも初心者にはうってつけ。ただただアハハと笑いましょう。
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